要望よりも困っていること

先日、リフォームコンパス東京表参道店にN様がご夫婦でお越しくださいました。

最初は暮らしの診断シートからのお問い合わせで、

選定報告書をお送りしていたのですが、詳しい話を聞きたいということで

来店いただくことになったという経緯でした。


あらためてご夫婦にご計画の内容などをお伺いしたのですが、

既に大手の会社一社から、先行して提案を受けておられました。

ただその会社の担当は割と若い感じの女性の方で、

うまく要望を聞きだしてくれる、というよりは、要望を教えて下さい、といった姿勢だったそうです。

リフォームの本にも、よく「要望をしっかりと伝えること」が大切だと

書かれていたりするのですが、

一般のお客様が的確に要望を伝えるということには、実は大きなハードルがあるのです。


例えば、キッチンを対面にしてリビングとつなげたい、というご要望があったとします。

もちろんその内容はリフォーム会社には伝わりますし、

それに対応するために、具体的なプランニングをしてくれるとは思うのですが、

本当にそういったプランがそのお客様に合っているのかという点では、

それぞれのお家の構造や暮らし方によっては、別にもっと良い案があるのかもしれません。

例えば、先ほどのキッチンの例では、

あえてキッチンを壁付けにし、反対側に対面にもなるカウンターを設置することで

お部屋を広く利用することができるなど、いろいろと工夫できることがあります。


ところがそういったアイデアというものは、

建築知識や経験の少ない一般の人には思いもつかない場合が多く、

要望を具体的に伝えれば伝えるほど、かえって担当者はそれにしばられ

より良い提案やアイデアを出してくれなくなる可能性があるのです。

むしろ普段の生活の中で困っていることや、こうしたいと思うこと、

例えば、キッチンが別になっていて、家族と一緒にテレビを観ることができないのがイヤ、

掃除道具をしまう場所がなくて困っている、など

そこから提案をしてもらえるような、ヒントをたくさん出すことが効果的だったりします。


N様のお宅はマンションではありましたが、

メゾネットのスタイルにもなっており、構造的にも難しさのある物件でした。

構造的に難しいほど、より技術力や提案力が求められることになります。


そこで私の方からは、デザイン的な部分も含めて提案力に期待ができる会社を4社

ご紹介させていただくことになりました。

その後N様からは、

「ご紹介ならおかげで、各車共エキスパートの方においでいただき、

どの方もお話が明快でリフォームに対してより前向きになれた気がしました。」

と嬉しいお言葉をいただくことができました。


まだまだお打合せはこれから、といったところかとは思うのですが、

ぜひ、じっくり各社とお打合せをしていただき、素敵なお家にしていただけたらと思いました。


N様、ご来店ありがとうございました。



Kousuke Kitamura



Reform Compass  東京表参道店 Staff Blog

リフォームコンパスの東京表参道店 スタッフのブログです。 日常のことなどを書いています。 本サイト店舗ページ http://www.r-compass.com/store/

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