思い入れのあるアパート
昨年の話になりますが、
リフォームコンパスに1件のお問合せをいただきました。
リフォームコンパスでは、リフォーム会社の選定にあたって
暮らしの診断シートというアンケートのご入力をいただいているのですが、
今回お問合せいただいたK様は一般的な住宅のご相談ではありませんでした。
古い木造のアパートがあり、それを何とかしたい…というご要望でした。
当初はアンケートについてメールでご質問をさせていただいたりしたのですが、
「一度現地を見ていただけるとありがたいのですが」とのことでしたので、
お伺いすることになりました。
当日、詳しいお話を直接お伺いすると、
お父様の建てたアパートで、K様は小さい頃からとても馴染み深い建物だったようなのです。
そのお父様も他界され、アパートの老朽化に伴って、どうして良いものかお悩みでいらっしゃいました。
実は、リフォームコンパスにお問合せいただく以前に、大手のハウスメーカーにもご相談されていました。
ところが、ひと通りお話をされた後に言われたのは、
新築で計画した方がいいですよ
という言葉。
新築するためには、手前の母屋を解体しなければならず、
この母屋が昨年リフォームを済ませたばかり、ということを全部伝えたにも関わらず、です。
様々な問題はあるのですが、K様ご夫妻のお話をちゃんと聞いてくれていたら、
おそらくそういう言い方にはならないのではないかと思います。
あらためて亡きお父様への想いなどをお伺いしていると、
K様は少し涙ぐんでいらっしゃいました。
結果的に、アパートなどの収益物件でもきちんと対応してくれる会社を2社ご紹介させていただくことになりました。
色々とハードルがある中ではありますが、K様が喜んでくださるような提案に期待したいと思います。
よいリフォームができますように。
K様、その節はありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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