台風や地震が心配で…。 -Remote Compass-
先日、リフォームコンパスでS様からリモートでのご相談がありました。
事前にご予約をいただき、定時にZoomを使って連絡をさせていただきましたが、
S様のお家は築50年以上の木造住宅で、叔母様・妹様と一緒にS様のご主人とお子様、
計5人でお住まいとのことでした。
これまでにも何度も少しずつリフォームを繰り返してこられたようですが、
昨年の台風による浸水や風による各地の被害などを見られて、
ご自宅にも非常に不安を感じていらっしゃるとのことでした。
S様のお家は元々1階でご商売をされており、割と広い空間になっている様子で
いまも奥様ご自身が教室のようなスペースとして利用されていらっしゃいます。
現地や図面を拝見していない中では、一概には言えないところではあるのですが、
一般的に耐震上の考え方としては、2階よりも1階部分の方が柱や壁の存在が重要となります。
それは受けている荷重の大きさがより多くなるということなのですが、
S様のお話しをお伺いしている範囲では、特に入口部分など壁が不足しているのではないかと思われる要素が感じられました。
S様は行政の方にも耐震診断の相談を予定されていらっしゃったのですが、
実は今回の新型コロナの件で行政窓口が閉鎖されてしまい、結局診断も受けられない状況でいらっしゃいました。
一方で、耐震診断や耐震補強をうたっているリフォーム会社は比較的見受けられるのですが
耐震診断というのは、専用のソフトさえあれば簡単にできてしまいます。
ところが、その条件設定や建物をしっかりと調査し、正確に状況を入力しなければ
その診断結果は信頼できるものにはなりません。
現状の診断は数値が悪い、ということが分かればそれで良い部分もあるのですが、
補強計画の段階で、その不確かな数値を根拠に補強されたのでは、
そもそもの耐震補強の意味が無くなってしまう可能性すらあるのです。
特に開口部が大きく、壁の少ない状態のS様のご計画においては、
より耐震診断・耐震補強への信頼感が重要になる様に思われました。
そこで私の方からは、耐震工事に定評があり信頼感のある会社を、
一旦報告書にしてお送りさせていただくことになりました。
そして後日、S様から正式に紹介のご依頼をいただくことができました。
古いお家とのことですので、ぜひ安心してお住まいいただける様な素敵なリフォームにしていただけたらと思います。
S様、ご相談と紹介のご依頼、ありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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