基礎は補強しないの?
先日、リフォームコンパス東京表参道店にA様が母娘のお二人でお越しくださいました。
元々暮らしの診断シートからお問合せをいただいており、
リフォーム会社を選定した報告書もお送りさせていただいておりましたが、
候補となる会社をお選びいただくにあたり、来店してくださった形でした。
A様のご計画は築50年をすぎた木造2階建てのご自宅で、比較的住宅が多く集まっている
いわゆる木密地域(木造住宅密集地域)にあり、付近で道路計画が進行していることなどもあり、
そろそろリフォームをしなければ、と考えていらっしゃったそうです。
そのため、耐火や耐震といった住宅の性能の部分を重視されていました。
また、建物自体は狭小の作りになっており、台所が小さく改修したいというご希望なども
お聞かせいただきました。
特に耐震には強く興味をお持ちで、基礎の補強についてもご質問をいただきました。
一般的に、耐震補強工事については基礎も補強されると考えられるお客様もいらっしゃるのですが、
木耐協(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合)の耐震補強の指針には、基礎補強ではなく、
あくまでも上部構造(基礎から上の木造の骨組み部分を指します)の補強が中心となっています。
もちろん基礎を補強することで、全体的な診断の際の条件は有利になるため、
それが意味がないということではないのですが、
耐震診断で数値化される補強については、壁の強度を高めて全体のバランスを取ることが
最も重要になるということになります。
一般的にはやや難しい話ではありましたが、A様にはそういった解説もさせていただき、
その上で報告書に記載の会社が、いずれも耐震診断や耐震補強にも十分な実績を持っていることを説明させていただきました。
当日はそのままお帰りになりましたが、後日3社の紹介についてご依頼をいただくことができました。
ぜひ各社に色々と提案をしてもらいながら、
安心できて居心地の良いお家にしていただけたらと思います。
A様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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