希望のプラン図を渡すべき? -Remote Compass-
先日、暮らしの診断シートからお問合せをいただいたS様より、
詳しくその内容について聞きたいということで、リモートでご相談を承りました。
S様はご夫婦で相談にご参加くださり、改めてご計画の内容についてお話を伺うことにしました。
ご計画の物件はマンションで、既に購入済みでいらっしゃること、
また現在のお住まいが会社の借上社宅になっているため、特別な期限はないとのお話でした。
ご購入のマンションについては、一部間取りの変更を検討しておられ、
既にある程度、形として出来上がったプラン図をお持ちでいらっしゃいました。
リフォームを計画する際に、リフォーム会社側からどういった工事を希望されるのかを聞かれることもあり、
希望が形になった図面を渡してしまえば、打合せは非常に楽に進むように思われます。
ところがリフォームコンパスでは、そういった進め方をあまりお勧めしておりません。
というのも、図面を渡されたリフォーム会社は、むしろその通りでなければならないと捕らわれてしまい、
他に良いアイデアがあったとしても、提案することが憚られてしまうことになります。
お客様側が建築や住宅設計の経験が豊富な場合は別として、
自分たちの考える間取りが、例えば何十件も大型のリフォームを経験してきているプロの目から見て
本当に最良のものかどうかは分からない中、
お客様が自ら選択肢を狭めてしまう可能性が出てくるためです。
またリフォーム会社を判断していく上でも、プランを統一してしまった場合は、
リフォーム会社や担当者の提案力を比較検討することはできず、価格だけで決めてしまうことになりかねません。
既製品を購入するのとは違って、リフォーム会社と一緒に作り上げていく作業が求められる中では、
提案力や対応力、そしてコミュニケーション力なども非常に重要な比較検討材料となるのです。
S様にもそういったお話をさせていただくと、
ひとまずはプラン図は紹介会社に共有しない形で進めてください、との回答を頂戴しました。
またその場で紹介のご依頼をいただくこともできました。
ぜひじっくりとご家族が暮らし良いお家づくりをしていただけたらと思います。
S様、ご相談いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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