都内、築100年。
先日、リフォームコンパス東京表参道店にS様がご夫婦と妹さんの3名でお越しくださいました。
来店のご予約からだったため、まずは詳しくお話を伺わせていただくことにしました。
S様のご計画は、ご両親とお姉様が暮らす都内の木造2階建ての住宅を二世帯にして、
ご夫婦と大学生になる息子さんの3人が一緒に暮らすというもので、
二世帯住宅にすることをご希望でいらっしゃいました。
というのも、元々お父様が建具屋さんを営まれており、そのスペースが空いたままになっているため、
そこを居住スペースに変えて、有効に利用したいというところがあったようです。
またS様ご主人様からは、建て替えで一度検討した経緯があったものの、
非常に高額になってしまうことなど、金額的にも削減できるのではとリフォームを検討されたこともお教えいただきました。
そしてS様のご計画において最大のポイントとなるのは、
建物が築後約100年が経過しているというお話でした。
築100年というと、それだけでもうダメだろうと思われる方も多いのですが、
実は、例えば自社仏閣のようなとても長い期間存続している建物は、全て木造建築です。
木自体は、もちろん樹種や材質にもよるのですが、年数とともに硬度を増し、その強さを発揮します。
一方で白蟻による食害や雨水等の侵入による腐朽には非常に弱く、
構造をしっかりと把握した計画と、定期的なメンテナンスが不可欠になります。
古い木造住宅を扱うためには、築年数の浅い一般の建物以上に技術力が必要となるのです。
S様にはリフォームでの可能性をお伝えする一方で、法的な制約を受けるケースもあり、
会社ごとの判断も大きく分かれる可能性があることなどをお話しし、
その日は6社をピックアップしてその説明をさせていただき、
後日紹介のご依頼をいただくことができました。
難しい工事内容も出てくるかと思うのですが、ぜひご家族皆様の喜ぶ素敵なお家にしていただけたらと思います。
S様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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