求められる柔軟性
先日、リフォームコンパス東京表参道店にH様がご来店くださいました。
70代のご主人様と娘さんのお二人で、現在のお住まいとは別のところにある、
親から受け継いだ鉄骨と木造の混構造3階建ての空き家についてのご相談でした。
既に1階は貸し出されており、今回は2・3階部分の大規模なリフォームとのことです。
築年数は40年ほど経っており、そのままでは娘さん達への負の遺産になりかねないと
間取り変更を含めたリフォームを行い、今のマンションは売却か賃貸に出されるご計画でした。
今回のご計画においては、構造上の判断と計画範囲・内容について提案のバランスが非常に大切になるように思われました。
というのも混構造の建物というのは、一般的な木造住宅とは異なる構造区分になっており、
厳密には構造計算と呼ばれる特殊な構造設計が必要になります。
一方で構造計算というのは、それを専門に行う設計事務所があるほど簡単に計算できるものではなく、
突き詰めていくと思う通りの間取り変更ができなかったり、あるいは計算するだけで大きな費用がかかったりしてしまうためです。
また、例えば大手のリフォーム会社の場合、社内の施工基準や規定が厳密に定められており、
臨機応変な対応をすることができない場合があります。
分かりやすくいうと、残したいところがあったとしても、その後の保証などの観点から、
全面的なリフォームしか選択肢がなくなる、というケースが出てくるということです。
H様のお話を伺っていると、できるだけコストを抑えるために
リフォームせずに残す部分を考えていらっしゃるところもあり、
提案に柔軟性がありつつ、しっかりとした提案ができる会社をご案内する必要があるように思われました。
そこでいくつかピックアップした会社のお話をさせていただき、
うち中堅〜地域系の会社4社をご紹介させていただくことになりました。
ぜひ良い形でリフォームをしていただき、安心して引き継げるお家にしていただけたらと思います。
H様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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