エアコンのつかない部屋
先日、リフォームコンパス東京表参道店にI様がお一人でお越しくださいました。
来店のご予約からで事前のお問合せはありませんでしたので、
まずは詳しくお話を伺ってみることにしました。
ちょうどその日は近くの病院にお母様のお見舞いに来られていたようで、
ご計画はそのお母様が退院して戻られる予定のマンションのリフォームとのことでした。
ただI様ご自身も同じマンション内の別部屋にご夫婦で住んでいらっしゃっており、
いずれはご主人様の方の親御様も一緒に住むかもしれない、というやや複雑な状況でした。
どうやら最初はご夫婦とお母様3人で一緒に住んでいたところ、
ご主人とお母様との関係がうまくいかず、同じマンション内で賃貸のお部屋に引っ越しをされたということだったようです。
賃貸のお部屋の方が既にリフォームされた状況で非常に快適だったこともあり、
所有されている方も綺麗にしておきたい、という思いを持っていらっしゃったようです。
また今回のご計画の中で特に重要な要素として、エアコンの課題がありました。
病気をされたお母様が戻って生活するためには、北側のお部屋へのエアコンの設置が不可欠になる、ということのようです。
I様のお家同様、古いマンションにはエアコンの設置できない部屋がよく見られます。
エアコンには冷媒管とドレイン管と呼ばれる二種類の配管があり、
冷媒管の方は距離的な制限以外では自由に振り回しができますが、
もう一つのドレイン管の方が厄介なのです。
皆さんもご自宅のエアコンの室外機近くに水がチョロチョロと流れるホースがあるのを目にされたことがあるかと思いますが、
まさにそれがドレイン管です。
エアコンの室内機の中で結露した水を排水するものなのですが、
水は自然な勾配に沿って流れるため、室内機から外まで一貫して傾きをつけながら配管する必要があるのです。
またマンションには構造躯体に新たに穴をあけたりすることができませんので、
いかに排水をするか、というところが大きな問題になるのです。
I様にはそれらの簡単なご説明と同時にリフォーム業界全体のお話をさせていただき、
会社を6社ピックアップして資料をお渡ししてその日はご相談を終えました。
それからしばらくして、I様からご連絡があり、再度ご来店をいただきました。
ご計画規模が少し小さくなってしまったということでしたが、
前回ご案内させていただいた会社の中から、部分的なリフォームにも対応できる会社を2社ご紹介させていただくことになりました。
ぜひ安心してお母様が暮らせるお家にしていただけたらと思います。
I様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura
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