kousuke kitamura

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女の恨み

先日、リフォームコンパス東京表参道店にY様がお越しくださいました。Y様は40歳の女性の方で、ご自身でコンサルティングのお仕事をされていらっしゃるとのお話で、築30年以上になるご実家のリフォームの計画として、ご相談に来てくださった形でした。ご実家はお父様がこだわって建てられた木造のお家で、現在お母様一人で暮らすには広すぎるものの、4寸柱を使ってしっかり建てられており、多額のローンを払ってきたお母様としては、壊してしまうことに抵抗があり、なんとか活かしていきたいとお考えだとお聞きしました。家に対する思いというのは人それぞれで少なからずお持ちかと思いますが、Y様曰く、お母様は「女の恨み」と称されていたそうです。お父様のこだわりが相当強かったのかもしれませんね。ただ将来的なお家の利用方法なども未確定な状況とのことでしたので、まずは一般的な大規模リフォームの特徴やそれに適した会社についての説明をさせていただき、いくつか候補の会社をご提案させていただきました。Y様はご来店前に弊社代表の書籍もご購読いただいていたようで、本で読んだことがより納得できた、とおっしゃっていただき、また担当者によって提案内容にも違いが出る点については、ご自身の仕事を思い浮かべられながら、コンサルの現場も全く同じです!と言われていました。まだ少し先のご計画ということで、一旦持ち帰ってご家族間で相談をされるというお話でしたが、リフォームをされる際には、ぜひお手伝いできればと思いました。Y様、ご来店いただきありがとうございました。

計画に応じた力量

先日、リフォームコンパス東京表参道店にK様がお越しくださいました。20〜30代ぐらいのご夫婦で、中古物件の購入を既に決められており、今回はご購入予定の築15年のマンションのリフォームをお考えとのことでした。中古物件については正直なところ、その物件自体の築年数や構造、また実際の建物状況によってリフォームの計画内容も大きく影響を受けるのですが、築15年と比較的建物が新しかったため、その点の心配は少ないかと思われました。ただ一方で、そのマンションがいわゆるタワーマンションに該当するため、間取り変更については、制限が出る可能性も十分に考えられます。K様もその点はご存じで、慣れた業者さんだとありがたいとおっしゃられていました。中古物件を購入してリフォームをされる方も多くいらっしゃるのですが、そのリフォーム内容が水まわりの一部を交換したり、内装を綺麗にする程度のものであれば、工事自体はそれほど難しいものではありません。例えば不動産屋さんが紹介されるようなリフォーム会社でも十分に対応できる可能性があります。ただし、間取りの変更や水まわりを全て交換するような規模が少し大きくなるリフォーム、また色々と提案をしてもらいたい、というご計画の場合には、部分リフォームを主体とした会社には、その工事管理や提案力の面で大いに心配が出てきます。今回のタワマンの件もそうですが、やはり実績が豊富にあり、しっかりと提案をしてくれる会社を事前に選んで相談することがとても大切になるのです。K様にはリフォーム業界全体のお話もさせていただきながら、タワーマンションにもしっかりと対応できる会社を4社ご紹介させていただくことになりました。ぜひじっくりと相談をしていただきながら、ご夫婦の新しいお家づくりを楽しんでいただけたらと思います。K様、ご来店いただきありがとうございました。

連絡がない業者

先日、リフォームコンパス東京表参道店にT様が千葉からご夫婦でお越しくださいました。暮らしの診断シートからお問合せをいただいておりましたが、改めて詳しくお話を伺わせていただくことにしました。T様のご計画は現在お住まいのマンションではなく、同じ市内のご実家への転居をご検討とのことでした。そのお家が築50年近い古民家で、2年ほど空き家になっていらっしゃるそうで、建具の建て付けが悪かったり、床がベコベコしていたり、屋根も一部瓦が落ちているところもあるようで、かなり手を入れないといけない状況であることが想像されました。またT様は既にお問合せをされている会社についてのお話もお聞きできたのですが、先方から着工を急がせるような話があったにも関わらず、一向に連絡もなく、見積りが出てこない状況が続いている、ともおっしゃられていました。お話を聞く限りでは、既に何ヶ月も経過していることになります。あくまでも想像の範囲ですが、内容的に荷が重いと感じて放置している可能性も十分に考えられます。私の方からは、大規模リフォームにおいてはスムーズな打合せや、担当者とのコミュニケーションが非常に重要になることをお話しさせていただき、何ヶ月も連絡がないというのは、完全にやる気がないとストレートにお伝えすると、ご夫婦ともに非常に驚きつつ、腑に落ちた様子がうかがえました。T様の場合、お家の規模が多く傷みが進んでいる可能性が高いため、どうしてもご予算と工事内容とのバランスが重要になってくるのですが、尚のこと、リフォーム会社とはじっくりと相談することが必要になってきます。ご夫婦にはそういったお話もしつつ、候補の会社について説明をさせていただきました。うち4社がご紹介となりましたので、ぜひ良い形で進めていただけたらと思います。T様、ご来店いただきありがとうございました。

計画の規模に応じた実力

先日、リフォームコンパス東京表参道店にS様がご夫婦でお越しくださいました。来店のお申込みからのお問合せでしたので、まずは詳しくお話を伺ってみます。S様のご自宅は都内の鉄骨造3階建てのマンションのような造りになっており、2階にはお母様とご親戚が住まれており、3階は賃貸にされていました。今回は1階部分のみの全面的なリフォームで、面積的には余裕があるため、将来的に息子さん夫婦との分離型の二世帯住宅にしたいと考えていらっしゃるとのことでした。築年数が40年以上経過していることもあり、建物自体のメンテナンスも考慮しながらの工事となるため、室内工事が1階部分のみとはいえ、かなり大掛かりな計画になることが想像できます。また、息子さんご夫婦との二世帯住宅化という点でも、リフォーム会社にはかなりしっかりとした提案ができる技術力と提案力が求められる内容のように思われました。一方で既にお声がけをされたのは、出入りの水道屋さんに紹介された工務店で、それも当事者の方が交通事故で来られなくなった、という経緯のまま終わってしまったとのお話です。そこで私の方からは、部分的なリフォームと大規模リフォームとの大きな違いや考え方、どういった会社があるのか、というお話をさせていただき、うち鉄骨造にも強い3社をご紹介させていただくことになりました。ぜひしっかりと建物を見てもらいながら、じっくりとそれぞれの提案を聞いていただけたらと思います。S様、ご来店いただきありがとうございました。

大手は高い、というのは本当?

先日、リフォームコンパス東京表参道店にA様が奥様お一人でお越しくださいました。来店予約からのお問合せでしたので、まずは詳しくお話を聞かせていただくことにしました。A様のご計画は現在のお住まいではなく、都内でA様のお母様が一人で暮らされているご実家でした。築年数は35〜6年経っているとのことでしたが、某ハウスメーカー建築の住宅で、2×4造に似たパネル工法による住宅でした。またA様のご希望としては、一部壁を撤去して間取り変更をしたいと考えておられ、建築されたメーカーの方にも相談はされていらっしゃったものの、大手なので他よりも高いのではないか?と、比較検討の会社を探しておられたのです。一般的に大手の会社は高い、というイメージを持たれる方は多いのですが、大規模リフォームにおいては、必ずしもそうとは言い切れない場合があるので、注意が必要になります。というのも、工事すべき場所や内容が明確になっている部分リフォームと異なり、大規模なリフォームの場合には、会社ごとに提案や工事を必要とする範囲、施工方法などに大きく違いが出ることが珍しくないためです。そのため、例えば下地までめくって全てやり変えを提案する地域系の会社と、上手に下地を活かしながら、工事範囲を抑えつつ提案する大手の会社があったとすると、大手の方が安くなるケースが無いとは言い切れないためです。もちろん、規模の大きな会社ほどその後の保証などをより重視するため、施工範囲が必然的に大きくなる傾向があることは確かです。ただしその担当者によって同じ会社であっても提案内容が大きく異なるリフォームの世界では無理のない範囲で色々な会社から提案を受けて判断していくことが大切になるかと思います。A様にはパネル系の住宅にも対応の期待できる会社を中堅〜地域系の規模で3社ご紹介させていただくことになりました。ぜひじっくりとそれぞれのお話を聞いていただきながら、住みやすい良いお家に生まれ変わらせていただけたらと思いました。A様、ご来店いただきありがとうございました。

大規模リフォームかどうか

先日、リフォームコンパス東京表参道店にT様がお越しくださいました。T様は女性のお一人住まいでいらっしゃるということで、事前に暮らしの診断シートからのお問合せでしたが、改めてお話を伺いました。ご計画は現在のお住まいのマンションで築25年ほど。単身用のお部屋のため、45㎡ほどの広さとのお話でした。お仕事の少なくなる時期を見越して、ずっとやりたかったリフォームをと動き出されたそうです。スケルトンリフォームと呼ばれる下地を全てめくってやり変えるようなものや、間取り変更を行うようなご計画ではなく、洗面とトイレは既存のものを利用し、他の水まわりの取り替えと内装等を全体的に綺麗にするといった工事内容でした。リフォームコンパスは大規模リフォームを専門に会社をご紹介させていただくサービスですので、ご紹介できる会社はいずれも大規模リフォームを得意とする会社になります。そこだけを見ると、大規模リフォームかそうでないかは金額によるものなの?と思われるかもしれません。ただ実際のところ、金額だけで区分できるほど単純な話ではありません。いくら大きなお家であったとしても、そのご計画内容が例えばクロスの張り替えだけになれば、場合によっては紹介をお断りすることもあります。というのも、クロス屋さんの工事のみで完結できる内容になるので、リフォーム会社には提案力や工事の管理能力がそこまで必要とされないためです。一方でご計画範囲や内容が限定的であったとしても、リフォーム会社の提案力が大いに問われるものや、工事に難易度があるご計画もあります。そういった場合には、打合せにもじっくり時間をかけて判断していく必要があるのです。T様のご計画の場合、そこまで難易度が高いとは感じられませんでしたが、女性お一人で計画を進めていく上では、やはりリフォーム会社の安心感がとても重要になります。リフォーム業界にはさまざまな会社が存在し、どこが信頼できるかを見極めていくのは、一般のお客様にとっては非常に難しい作業になってくるのです。そこでT様には3社をご案内、その後ご紹介させていただくことになりました。いずれも規模がそこまで大きくない工事から、大規模リフォームまで丁寧に進めてくださる会社です。ぜひじっくりとお打合せをしていただけたらと思いました。T様、ご来店いただきありがとうございました。

エアコンのつかない部屋

先日、リフォームコンパス東京表参道店にI様がお一人でお越しくださいました。来店のご予約からで事前のお問合せはありませんでしたので、まずは詳しくお話を伺ってみることにしました。ちょうどその日は近くの病院にお母様のお見舞いに来られていたようで、ご計画はそのお母様が退院して戻られる予定のマンションのリフォームとのことでした。ただI様ご自身も同じマンション内の別部屋にご夫婦で住んでいらっしゃっており、いずれはご主人様の方の親御様も一緒に住むかもしれない、というやや複雑な状況でした。どうやら最初はご夫婦とお母様3人で一緒に住んでいたところ、ご主人とお母様との関係がうまくいかず、同じマンション内で賃貸のお部屋に引っ越しをされたということだったようです。賃貸のお部屋の方が既にリフォームされた状況で非常に快適だったこともあり、所有されている方も綺麗にしておきたい、という思いを持っていらっしゃったようです。また今回のご計画の中で特に重要な要素として、エアコンの課題がありました。病気をされたお母様が戻って生活するためには、北側のお部屋へのエアコンの設置が不可欠になる、ということのようです。I様のお家同様、古いマンションにはエアコンの設置できない部屋がよく見られます。エアコンには冷媒管とドレイン管と呼ばれる二種類の配管があり、冷媒管の方は距離的な制限以外では自由に振り回しができますが、もう一つのドレイン管の方が厄介なのです。皆さんもご自宅のエアコンの室外機近くに水がチョロチョロと流れるホースがあるのを目にされたことがあるかと思いますが、まさにそれがドレイン管です。エアコンの室内機の中で結露した水を排水するものなのですが、水は自然な勾配に沿って流れるため、室内機から外まで一貫して傾きをつけながら配管する必要があるのです。またマンションには構造躯体に新たに穴をあけたりすることができませんので、いかに排水をするか、というところが大きな問題になるのです。I様にはそれらの簡単なご説明と同時にリフォーム業界全体のお話をさせていただき、会社を6社ピックアップして資料をお渡ししてその日はご相談を終えました。それからしばらくして、I様からご連絡があり、再度ご来店をいただきました。ご計画規模が少し小さくなってしまったということでしたが、前回ご案内させていただいた会社の中から、部分的なリフォームにも対応できる会社を2社ご紹介させていただくことになりました。ぜひ安心してお母様が暮らせるお家にしていただけたらと思います。I様、ご来店いただきありがとうございました。

求められる柔軟性

先日、リフォームコンパス東京表参道店にH様がご来店くださいました。70代のご主人様と娘さんのお二人で、現在のお住まいとは別のところにある、親から受け継いだ鉄骨と木造の混構造3階建ての空き家についてのご相談でした。既に1階は貸し出されており、今回は2・3階部分の大規模なリフォームとのことです。築年数は40年ほど経っており、そのままでは娘さん達への負の遺産になりかねないと間取り変更を含めたリフォームを行い、今のマンションは売却か賃貸に出されるご計画でした。今回のご計画においては、構造上の判断と計画範囲・内容について提案のバランスが非常に大切になるように思われました。というのも混構造の建物というのは、一般的な木造住宅とは異なる構造区分になっており、厳密には構造計算と呼ばれる特殊な構造設計が必要になります。一方で構造計算というのは、それを専門に行う設計事務所があるほど簡単に計算できるものではなく、突き詰めていくと思う通りの間取り変更ができなかったり、あるいは計算するだけで大きな費用がかかったりしてしまうためです。また、例えば大手のリフォーム会社の場合、社内の施工基準や規定が厳密に定められており、臨機応変な対応をすることができない場合があります。分かりやすくいうと、残したいところがあったとしても、その後の保証などの観点から、全面的なリフォームしか選択肢がなくなる、というケースが出てくるということです。H様のお話を伺っていると、できるだけコストを抑えるためにリフォームせずに残す部分を考えていらっしゃるところもあり、提案に柔軟性がありつつ、しっかりとした提案ができる会社をご案内する必要があるように思われました。そこでいくつかピックアップした会社のお話をさせていただき、うち中堅〜地域系の会社4社をご紹介させていただくことになりました。ぜひ良い形でリフォームをしていただき、安心して引き継げるお家にしていただけたらと思います。H様、ご来店いただきありがとうございました。

新築かリフォームか

先日、リフォームコンパス東京表参道店にK様がご来店くださいました。K様は暮らしの診断シートからお問合せをいただいておりましたが、メールでお返事をさせていただいた際にそのまま来店のご予約をいただきましたので、まずは詳しくご計画内容について伺うことにしました。K様のご計画は築40年ほどの木造2階建ての住宅で、現在は別のところにお住まいで、約15年程は空き家にされていたそうです。ただ1年ほど前からは、1週間〜2週間に一度は現地に行き、お片付けを進めていらっしゃるとのお話でした。また、K様はリフォームと同時に建て替えも検討されていらっしゃるようで、近々新築の会社とも打合せを予定されていらっしゃると教えてくださいました。リフォームをご計画のお客様の場合、お家が比較的古くなっていることが当然多いのですが、やはり建て替えか、リフォームか、という点で迷われる方も少なくありません。ただし気をつけなければならないのが、新築で提示される見積りが極めて概算的で、建物本体以外の費用(諸費用とも呼ばれます)について、詳しく提示されていないケースがあるということです。既存の建物を工事していくリフォームとは異なり、新築には建物の建築費以外にもさまざまな費用が発生します。建て替えの場合には既存建物を解体する費用が必要となりますし、建物周辺の工事(外構工事と呼ばれます)や給排水・ガスの引き込み工事、その他申請や登記に関する費用などが必要となることがあるのです。建て替えとリフォームを比較する場合、やはりそれらを含めた総額で検討しなければなりません。特に注意すべきなのは、地盤に関する費用です。新築をした場合、建物は10年以上保証しなければならないため、メーカーは弱い地盤にそのまま建物を建てることを避けますので、杭を地中に打ち込んだり、地盤そのものにセメント系の材料を練り込む、地盤改良と呼ばれるような工事を行なったりします。ただそれらの費用は契約後に提示されるケースもあるため、軟弱な地盤だったりする場合には、かなり高額な工事になることも考えられる訳です。K様にはそういった点も情報としてお伝えしつつ、提案に期待ができるしっかりしたリフォーム会社を5社提案させていただき、うち4社をご紹介することとなりました。ぜひ新築の方も含めて、じっくりと比較検討をしていただけたらと思います。K様、ご来店いただきありがとうございました。

壁が取れるって本当ですか?

先日、リフォームコンパス東京表参道店にS様が女性お一人でお越しくださいました。S様のお住まいは某大手ハウスメーカーの2×4造の住宅で、過去に増築などもされていらっしゃるとのことでした。今回はお風呂がタイル貼りでやり替えが必要なのとあわせて、1階を全面的にリフォームされるというお話でした。既に建築されたメーカーを含め、2社に相談をされていらっしゃっており、今回はそのほかで比較検討する会社を探す中でお問合せくださった形です。2×4造の住宅は一般的な木造住宅とは異なり、床や壁なども構造として考慮された、箱組みのような考え方の造り方になります。ただ既に提案をされている1社については、かなり大胆に間取りの変更をされていらっしゃる状態で、S様もそのことに喜んでいらっしゃる一方、できないと言われるメーカー側の見解との違いに少し不安も感じていらっしゃる、というのが正直なところのようでした。そこへ新たに比較検討の会社を加える場合、当然根拠を持って提案できる技術力があることが不可欠となります。またそういう基準でリフォーム会社を見ていくと、対応できる会社には非常に制限が出てしまう、というのも正直なところでした。そこでS様には、これまでに2×4造の間取り変更実績もあり、お客様対応の評価も非常に高い店長さんのいる中堅リフォーム会社1社と、外部の設計事務所との提携を含め、会社として2×4造にも積極的に取り組みをされていらっしゃる中堅会社1社をご紹介させていただくことになりました。ぜひじっくりと比較検討をしていただけたらと思います。S様、ご来店いただきありがとうございました。

7人家族の二世帯住宅

先日、リフォームコンパス東京表参道店にS様がお母様と娘様、そしてその旦那様の3人でご来店くださいました。当初は暮らしの診断シートからお問合せをいただいておりましたが、メールでやり取りをする中で、来店でご相談いただくことになったという経緯でした。まずはご計画について詳しくお話を伺うことにします。S様のお家は、1階が鉄骨造、2・3階が2×4造になっている混構造の住宅でした。元々はご両親とその親御様との二世帯住宅となっていたようですが、今回そこにS様が入居されるにあたり、リフォームを計画されていらっしゃるとのことでした。S様のご家族はご夫婦に大学生から高校生のお子様が3人。計7人ということになります。ただし元々が二世帯だったということもあり、全面的なリフォームというよりは、部分的な間取り変更をお考えでいらっしゃいました。その中で、浴室や洗面所のスペースを庭への増築で考えたいというお話が出てきました。今回のご計画においては、建物が混構造になっていることもあり、実は増築に関してはかなりハードルが高いものとなります。増築は行政への建築確認申請という届出が必要になるのですが、その際に現在の建築制限に基づいて判断されるため、構造を含めて計画の根拠を行政に示していくのは、実はかなり難しいのです。S様ご家族にはそういったご説明をさせていただくと、シャワールームならどうだろうか…というお話になりました。建築にはさまざまな制限がありますので、実はリフォームでその全てが実現できるという訳ではありません。ただしお打合せの中で今回のように代替案のお話が出ることも多く、そういう意味では、リフォーム会社がこれまでにどれだけ実績があるか、ということも非常に大切になってくるのです。S様には結果的に3社のご紹介をさせていただくことになりました。ぜひお家の居心地をよくして、ご家族皆様で楽しく暮らせるようにしていただけたらと思います。S様、ご来店いただきありがとうございました。