kousuke kitamura

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打合せの進め方

先日、リフォームコンパス東京表参道店にY様が再来店してくださいました。Y様は少し前に相談にお越しくださっており、その際に4社のご紹介をさせていただいていたのですが、この日は打合せを進めた上でどの会社に依頼をするか、という判断のため改めて相談に来てくださいました。以前ご来店の際の様子: アスベストが入っているかもY様のご計画は築50年以上になるご実家のマンションのリフォームでしたが、4社のうち1社はお客様側からの「アスベストが入っていると聞いている」という情報だけで対応を断られてしまっていました。他の3社については、1社は打合せ1回のみで見積りが提出されており、その見積りの中にご希望のサッシに関する工事が含まれていなかったため、既にお断りになっていらっしゃるとのお話でした。息子さんのお知り合いの会社にも当初から直接お声がけをされていらっしゃったので、3社での最終判断、ということになります。Y様は最終的にご紹介会社のうちの1社に決められたのですが、その理由として挙げられていたのは、Y様の行動エリアから近いところにその会社があり、打合せにも気軽に出向けた一方で、もう1社については、メーカーのショールームでの打合せ中心で、ペースも今ひとつ合わせてもらえなかった、ということでした。詳しくお聞きすると、各社との打合せで疲れもあり、奥様が体調不良だった日に細かな見積りの説明をされたことや、ご主人様との面談を強く打診されたことがあり、Y様としてはかなりプレッシャーも感じてしまっていた様でした。打合せのペースやご家族間のバランスはお客様ごとに違います。もしかすると会社側のペースで打合せが進むことや、「最終判断はご主人様がされるに違いない」という会社側の思い込みが、Y様にとっては良いように感じられなかったのかもしれません。ただ丁寧に打合せを進められていたのは間違いなく、大変感謝していらっしゃったので、2社の中ではちょっとした部分の差が明暗を分けたのかもしれないと感じました。お客様のこうした生のお声は、第三者的な私たちにとっても非常に勉強になります。お忙しいかとは思いますが、決定会社と引き続き打合せを進めていただき、ぜひY様には素敵なリフォームをしていただけたらと思いました。Y様、ご来店いただきありがとうございました。

遠くて古い実家のリフォーム

先日、リフォームコンパス東京表参道店にN様がご夫婦でお越しくださいました。事前に暮らしの診断シートからお問合せをいただいていたのですが、実はN様のお住まいは岐阜県で、都内のご主人様の実家をリフォームするというご計画でした。ご実家には高齢になるお母様が一人で住まれており、ちょうど上京されるタイミングに合わせて、来店のご予約をいただいていたのです。詳しくお話を伺いましたが、計画されているご実家は木造の2階建てで、築年数は50年以上経過しているとのことでした。それも随分前に増改築をされており、そこから50年ほど経っているとのことですので、かなりの築年数になるものと思われます。ご主人は結婚してから転勤族であちこちに異動されており、来年の秋に定年を迎えるというタイミングで、ようやく実家に戻られるそうです。またご相談の際にはスマホの中に保存されたご実家の写真を見せてくださり、階段がとても急であること、寒くて暑く過ごしにくい家であること、雨漏りがあり、家全体に傾きを感じられることなどもお話しくださいました。ただ写真で建物の外観を見ただけでも、問題点は容易に想像できました。というのも、屋根が陸屋根と呼ばれるフラットな作りになっており、防水の仕様や雨仕舞いの施工次第では簡単に雨漏りが発生する可能性があること、また漏水箇所を明確に判断することも難しいのではないか、と思われることでした。N様は屋根の形状ごと変えて雨漏りの対策をしたい、とのご希望でしたが、屋根形状を変える工事は想像以上に難易度が高く、構造に変更を及ぼす点からも法的にも問題が出てくる可能性も考えられました。ただいずれにしても、木造住宅についてしっかりと対応・提案のできる会社に建物を見てもらい、色々と提案してもらいながらご判断いただく必要がある内容でしたので、私の方からはいくつか会社をピックアップさせていただき、うち3社をご紹介させていただくことになりました。難しい内容も出てくることが想像され、またN様ご自身が遠隔地にお住まいでの計画となりますので、打合せが大変かとも思われましたが、ぜひじっくりと相談していただきながら、良い方法を見つけていただけたらと思います。N様、ご来店いただきありがとうございました。

誰に任せるか

先日、リフォームコンパス東京表参道店にA様が再度ご夫婦で来店くださいました。前回のご来店時にはご計画の内容やご事情などをお聞きし、4社をご紹介させていただいていたのですが、この日は途中経過でのご相談でした。A様は打合せの進捗状況と共に、それぞれの会社についてお話をしてくださいました。そのうち2社はなんとなく噛み合っていなかったのでしょうか、あまり印象はお聞きできなかったのですが、他の2社について、1社は奥様と女性の担当者との気が合う様子で、色々と提案してくれていると喜んでいらっしゃる様子でした。見積りについては予算をオーバーしている点がネックとなっている感じがしました。もう1社の方も見積り金額は同じぐらいだったものの、提案要素が色々盛り込まれた状態になっていたため、まだコストダウンの余地がありそうです。またもう一つ、印象としてあるエピソードをお話ししてくださいました。それは、現場調査にその会社が訪れた際に、営業の担当者以外にも施工の担当者が一緒に同行されており、その人が屋根の点検をされた際に、雨樋に溜まっていた落ち葉をごっそり掃除してくれ、まだ綺麗なのでそのまま使えますよ、と話して帰られたというお話でした。調査の際に掃除をするという行動は決して一般的なものではありません。むしろ変な触り方をして傷つけたり壊してはいけませんから、触らないのが原則とも言えるでしょう。ただこの施工担当の方の何気ない気遣いが、A様のお気持ちの部分には深く刺さっているのは明らかでした。「この人が工事を見てくれるのなら安心できる」A様はそうおっしゃられていました。リフォームを比較検討される際に、どうしてもその仕様と金額の面に注目がいきがちです。ただ建築の工事はあくまでも「人」が作り上げていくもの。どんな人が関わってくれるのか、というのはお客様にとって実はとても大きな要素になるのです。打合せの初期段階ではお客様もあまりその点は自身で認識されていらっしゃらないのですが、何度も打合せを重ねていくうちに、少しずつ「どの会社に頼むのか」から、「誰に任せるのか」という風に変わってきます。それだけ大規模リフォームにおけるお客様の判断は、単純なものではないのです。結果的にA様はそのエピソードをお話しくださった会社に決定されることになりました。まだまだ打合せは続くかと思いますので、ぜひ楽しみながら、着工に向けて準備を進めていただけたらと思います。A様、ご来店いただきありがとうございました。

色々な制限

先日、リフォームコンパス東京表参道店にY様がご来店くださいました。女性お一人のお客様で、元々暮らしの診断シートの方からお問合せを頂戴していたのですが、その後にご予約をいただいた形になっていましたので、詳しくお話を伺わせていただきました。Y様のご計画は、今お住まいのお家ではなく、23区内のご実家の木造住宅をリフォームしてお母様とご本人、そしてまだ小さいお子様の3人で住むというものでした。ただしご計画については、お母様が完全分離の二世帯住宅を希望されており、そもそも建物としてそれが可能なのか、という点や、スペース的に不足感があり、増築をしたいというご希望、Y様ご自身が派遣でお仕事をされており、基本的にはお母様の自己資金の範囲内になること、建物はドアの開閉にやや支障があり傾きも心配されること、など色々と制約があるように思われました。また、簡単に図面を拝見した限りでは、建物がスキップフロアのような特殊な形状になっており、増築を含め構造的に触っていくことについては非常に難しいと考えられました。私の方からは、もちろんそういった点をご説明させていただきましたが、もちろん現地を確認した訳でもなく、断定的なことは言えません。そこで候補の会社として5社をピックアップした上でそれぞれについてご説明し、一旦その日はお帰りになられました。元々のご計画が急ぎではなかったこともあり、その後Y様からのご依頼で1社だけ先行してご紹介させていただくことになりましたが、何度かお打合せを重ねられた結果、お母様のご意向で一旦部分的なリフォームに留められるということになりました。ご紹介させていただいた会社は大規模リフォームも非常に得意な会社だったのですが、担当の方が気持ちよくそのままご対応くださったため、無事に工事を進められる形となりました。リフォームの計画は以前にも増して色々と制約が出ることもあり、必ずしもなんでも思ったことができる、と言い切れる訳ではありません。ただしプロの人に話を聞いてもらうことで、できる範囲で実現されるお客様や、Y様のように違った形でお話が進んでいくケースもあります。リフォームコンパスでは、まずはどうしたら良いかわからない、といった段階であってもご相談させていただくことができますので、ぜひ最初の窓口として、ご利用いただけたらと思います。Y様、ご来店いただきありがとうございました。

デザイン優先の結果

先日、リフォームコンパス東京表参道店にT様が奥様お一人でご来店くださいました。電話での来店予約だったため、まずはご相談の内容やご事情をお伺いさせていただきました。T様は70近くになるご主人様と奥様とのご夫婦お二人での生活で、築約30年の木造2階建て住宅にお住まいでした。購入したのが築15年ほどのタイミングだったそうなのですが、購入されてから雨漏りが発生したりしており、現在のお住まいには相当苦労をされていらっしゃるご様子でした。お話ではデザイン性が高い住宅のようで、これまでにも複数の業者さんからサッシのそもそもの不具合や床下の湿気や白蟻の被害の報告を指摘されているとのことです。現地を確認していない中ではありますが、そもそも木造住宅と鉄筋コンクリート造、鉄骨造など異なる構造の建物では、サッシの形状や「納まり」と呼ばれる水仕舞の方法が大きく異なっています。仮にデザイン性を優先させるがあまり、構造に見合った納まりをされていない場合、必然的に水を内側に通してしまい、漏水が発生することになるのです。T様もこれまでに何度か業者さんに見てもらいながら少しずつ対応されて来ているのですが、お母様が施設に入って少し手が空いた今の時期だからこそ、しっかりと対応した形でのリフォームをご希望とのことでした。本当にお困りの状況だと思います。私の方からは、リフォーム業界自体についての全体的なお話や、大規模リフォームに求められるリフォーム会社のスキルや提案力のお話をさせていただきました。当日はご主人様とも検討されるということで、一旦持ち替えられましたが、4ヶ月ほど経ってから正式に紹介のご依頼をいただくことができました。お家にトラブルがある以上、どうしても「楽しい打合せ」とはいかないかもしれませんが、しっかりとお打合せを重ねて、信頼できるパートナーをお選びいただけたらと思います。T様、ご来店いただきありがとうございました。

アスベストが入ってるかも

先日、リフォームコンパス東京表参道店にY様がお越しくださいました。やや年配の女性のお客様で、暮らしの診断シートからお問合せをいただいており、既にリフォーム会社を選定した報告書をお送りしていましたが、実際に見積り依頼をする会社を選ぶにあたり、注意点なども聞いておきたいとご来店くださった形でした。Y様は現在賃貸にお住まいなのですが、お母様が施設に入られたことでマンションが空いており、そこをリフォームしてご家族3人で住むというご計画でした。マンションは築50年以上に経っており、キッチンに水漏れがあったり、窓が開かなくなっていたりと、それなりに不具合が出ているようでした。特に奥様が気にされていらっしゃったのは、天井材にアスベストが含まれているという話をマンション内で耳にされたということでした。現在はアスベストに関する規制があり、最近の建材には使われていないのですが、ある程度古い建物の場合には、建材の中に数%の割合で混入している場合があります。(一部鉄骨造の耐火被覆などの場合には、特殊な撤去・処分が必要となり、一般的なリフォーム会社には対応できない場合があります。)いずれにしても検体調査で実際に確かめてみないことには分かりませんので、Y様にはリフォーム業界全般の話や部分リフォームと大規模リフォームの違いなどをご説明し結果的に4社をご紹介させていただくことになりました。限られたスペースの中で大人3人の空間を確保するという課題もあり、特に提案力に優れた会社4社を選ばせていただきましたが、その後お打合せがスタートして間もなく、アスベストは含有していないことが判明したようでした。含まれている場合でも適切に処理をすれば問題はないのですが、それでもご安心いただけたかもしれませんね。ぜひじっくりとご相談を続けていただけたらと思います。Y様、ご来店いただきありがとうございました。

増築は難しいんです…が

先日、リフォームコンパス東京表参道店にY様がお越しくださいました。Y様は50代後半の男性のお客様で、事前のお問合せ等はありませんでしたので、まずは詳しくご計画内容を伺うことになりました。Y様のご計画は築20年程の木造2階建てのご自宅で、中学生と小学生のお子様がいるものの、下の子の部屋がないため、増築を含めた全面的なリフォームを考えていらっしゃるとのことでした。通常建物の増築には建築確認申請という行政への届出が必要になるのですが、実はそれがなかなか難しいことが多いというのが実態になっています。ところがY様のお話を伺っていると、新築時の建築確認申請書はもちろんのこと、完了検査の済み証もお手元にあり、また土地面積の問題については、お隣さんとの間で既に1mほど買取りをするお話を進められていらっしゃるそうで、実現できる可能性も十分に考えられるものでした。ただし確認申請を出すとなると、行政によって判断内容が異なることも考えられ、粘り強く折衝が必要な可能性もありえます。また全面的な間取り変更を検討し提案してもらうためには、技術力だけでなく提案力も大いに求められることは間違いありません。Y様の方でも既にいくつかお話を聞かれている会社があるとのことでしたので、最終的にお住まいの地域限定ながら、技術力や提案力に定評のある会社を1社のみご紹介させていただくことになりました。ぜひじっくりと検討していただけたらと思います。Y様、ご来店いただきありがとうございました。

様々な障害

先日、リフォームコンパス東京表参道店にI様がご来店くださいました。I様は元々「暮らしの診断シート」からお問合せをいただいており、既にリフォーム会社を選定した報告書をお送りしていましたが、詳しく内容を聞きたい、ということでご予約いただいた形でした。当日はご主人様お一人でのご来店でしたが、築30年以上経過する鉄骨造のご自宅について、雨漏りが発生していること、また将来的にご家族と他に引っ越された場合には、人に貸すことも考えている、とのお話でした。お話をお伺いすると外壁はタイル張りの仕上げになっており、5年ほど前に施工した屋上の防水工事後にも止まっていないため、原因を究明していくところからの計画になりそうな内容でした。建物が雨漏りを起こしている場合、実はお客様の多くが思われている以上にその対応は難しくなります。というのも、漏水の原因は単純に上から水が落ちてきているということだけでなく、横方向に伝ってきた水や細かな隙間からの毛細管現象によるものなど、推測を元に手立てを打ったとしても、100%止めると言い切れない部分が施工業者側には出てきます。そのため説明の仕方やお客様によってはトラブルになることも懸念され、基本的に対応をされない会社も意外と多くあります。I様のケースもやはり漏水を止めることが全体のリフォームよりも優先されますので、まずは技術力や対応の仕方に信頼感のある会社に相談していくことが必要かと思われました。そしてその日は4社を紹介させていただくことになったのですが、実はその後もまた大きな問題が出てきました。I様のご自宅は鉄道の線路に面した立地になっていたのですが、肝心の外壁をメンテナンスするにあたり、敷地内だけでは足場が建てられないということが判明したのです。通常一般的な土地であれば、お互い様の条件であることからお隣の了承を得ることはさほど難しくはありません。ただし鉄道会社となると、保安上の問題から簡単に許可が下りる訳ではありません。また万が一足場が原因で事故が起こった場合の賠償が大きく懸念され、施工する側としても対応が非常に難しくなることがわかってきました。結果的に後日I様からは、計画自体を断念し、建物は売却する方向で検討される旨のご連絡をいただきました。建物の計画というのは、維持することを前提としたリフォームやメンテナンス以外にも今回のように売却されるケースや建て替えを考える場合など、様々な可能性があるものです。ただし特にリフォームの場合、実際に検討を進めてみないことには分からない点も多く、I様からもその点についての感謝のお言葉を頂戴しました。結果的にリフォームでお役に立つことはできませんでしたが、しっかりと検討し方向性を見出していただいたことについては良かったと思います。I様、ご相談いただきありがとうございました。